ナカマチ商店街2

かだ修平

2015年04月05日 10:00

ナカマチ商店街、そして浜大津の話の続き。



江若鉄道の終点が浜大津駅であった時代は、湖西の北からは江若でたくさんのお客がきていた。それ以外のエリアでも、ここほど商店が多く並んでいるところはなかく、いわば
「滋賀の商業の中心」がこのナカマチ商店街であった。

それが、自家用車の浸透とともに、1969年に江若鉄道全廃になり、京阪とJR大津駅が人の往来の中心となっていった。ナカマチは観光の拠点からも離れ、そして今にいたる。京阪電車の浜大津駅が最寄り(以前は札の辻駅というのが、京阪京津線にはあったのだが、廃駅)。外の人からすれば、アクセスがいいところとは言い難い。近くにマンションは増えたが、それらの人は、商店街には足が向きにくい。


私がおもう、衰退の原因は2つあるとおもう。
車社会への変化についていけていないことが
一つ。そして、ここのお店がかつて繁栄していた、
昔のモデルを捨てされていない。

言うは易し、どう変えていくのか。


昔、江若の終点であったときは、競争相手のイオン・西武百貨店・京都の百貨店はなかった。それらは、現在家族連れはじめ、まずまずの賑わい。車でドアトゥードアでいけるんだから。アクセスの悪さは、とても大きい。

そして、競争相手との差、店の魅力では?

私は、決してナカマチの各店が劣っているとは思わない

元気のいいお惣菜やさん。
果物店でイチゴがリーズナブルな価格であったり、
子供といっしょだと「えらいねぇ」と声をかけてくれて(たまに値下げしてくれたり)
うろうろとするには、とても楽しい。

また、「オリジナル商品」を売っている店、大きいとおもいます。
有名なところで、「漬物の八百与」(西友の向かい)「平井酒造」(丸屋町の東のはし)
などなど。。。他にも、目立たなくてもいい店はある。

魅力はある。
しかし、人は現在きていない。

大津市中心部の公共交通事情の問題、また、ナカマチの駐車場についてきいた話、また書きたいと思います。

あげた写真、以前行われていた江若鉄道の歴史博物館の企画展資料。

(現在、新しい企画展、歴博でやってます!
http://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/news/1501.html
ご覧あれ)

「ありし日の江若鉄道」というタイトルのように、
「ありし日のナカマチ商店街」
そのかつての成功体験とビジョンは、一度すてなければいけないのかもしれない。


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